「この指輪を見てもまだ、思い出せないか?」メリフィルト公爵家令嬢ステラの元に、王太子テオドールとの縁談話が舞い込んだ。<br />両親は喜んでいたが、幼い頃に出会った名も知らぬ少年との思い出が、ステラの唯一の心残りだった。<br />いよいよテオドールの元へと嫁ぐその日、「初めまして」と自己紹介をしたステラ。<br />だがそれを聞いたテオドールは、「お前には俺と『契約結婚』をしてもらう」と冷酷な声でステラに言い放ち……。<br />