極上イケメン秘書がまさかのドSでした
パトリック・ダヴは、とてもハンサムで有能な私の個人秘書。
くせ毛の淡い金髪に、スポーツ選手みたいにしなやかな身体つき。
どんなにきつい会議でヘトヘトになっても、彼がデスクの脇で静かに微笑み、「おつかれさまです、ボス」と迎えてくれるだけで、重たい気分は霧のように消え去る。
ある日、いつにも増して疲労困憊した私を見かね、パトリックが静かに言った。
「あなたを数時間ほど連れ出したほうがよさそうだ」カフェにでも行くのかと顔を上げると、彼は見たこともないまなざしで私を見ている。
えっ……もしかして彼、イケナイこと考えてる? 私の脚の間が、じゅっと音をたてたように疼き、彼はそれを見透かしたかのように、かすかな笑みを浮かべた。
ええ、そうよ。
私をここから連れ去って、車の中でもホテルでもいい、何もかも忘れられるくらいイカせてほしい……!
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