制服の愛人
君を拉致して、ここに監禁してる。
毎日…毎晩、君を……愛してる。
‘親父はどんなふうに君を抱いたんだ? 週に何度?’遺産相続の際に、死んだ父に愛人がいたことが発覚する。
女性は三年前に他界し、父の別宅には高校生の息子、優斗がいるだけだった。
俊之は一目で強く惹かれるが、腹違いの弟への歪んだ想いを認めまいとした。
しかし、実は愛人の連れ子と知り、ある疑いを抱き始める。
「なんで親父は、赤の他人と三年も暮らしてたんだ」 優斗の無意識に誘うような眼差し、仄かに香る媚態。
まだ子供の身体に夢中になって、父は年甲斐もなく溺れたのではないか、と。
妻や息子がいることも忘れて。
彼を欲しくなるのは、そのせいだ。
男を知っている彼がいけないんだ。
こんな妙な気持ちにさせるのは……。
「君は親父の愛人だったのか」疑惑が確信に変わったとき、俊之は禁忌の扉を開ける。
これは嫉妬だ。
あんなに嫌いだった親父と、俺は同じことをしてる――――際限ない愛に溺れる硝子の檻のふたり。
‘ボーイズラブ’の代名詞、鹿住槇が挑戦した、危ういアダルトラブをぜひご堪能ください。
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