アンナ・カハルナ 【電子書籍版】
アンナ・カハルナの不思議。
───雷神・風神の絆は一生切れない。
それは、鎮守の森の贈り物。
男と男、男と女、親と子。
さまざまな「絆」が交錯する。
数多くのゲイ小説作品を発表し続ける小説家・城平海による、描き下ろし小説単行本第2弾。
旬を過ぎたゲイの出張ホストが、東京から山村へと移り住み、新たな人生を歩み始める姿を描いた本作に、加筆修正を加えて待望の電子書籍化!男に身を売ることでしか生きていけない哲也・32歳。
かつてはそのルックスの良さで、新宿二丁目でも知られた存在であった。
しかし今では歳のせいもあり、声がかかることも少なくなった。
そんな彼にある日突然、田舎の農村から指名が入る。
不思議に思いつつも、向かった先で待っていたのは、かつての憧れの男、健二郎であった。
そんな出張を幾度か重ねた後、父親の介護に追われる健二郎との共同生活を始めることになる。
都会から田舎へ。
出張ホストから農村青年へ。
都会でのゲイライフとはまるで違う日々に、哲也は戸惑うばかりであった。
公にできない男同士の恋愛、年老いた親の介護、田舎での暮らし、村人同士の噂話…。
しかしそんな折、村祭りでの神楽の舞い手がいないという相談がもちかけられ、哲也に白羽の矢が立つ。
この舞をきっかけに、さまざまな人々との、新たな絆が生まれ始めるのだが…。
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