黒き森を、火狩りが駆ける--。<br />人類最終戦争後の世界。<br />大地は黒い森におおわれ、人々は人体発火病原体に冒され発火する身体を持つ。<br />火狩りは炎魔と闘い、人が唯一安全に扱える〈火〉を手にするために、三日月の鎌をふるう。<br />近年、火狩りたちの間でささやかれる噂があった。<br />「千年彗星〈揺るる火〉を狩った火狩りは、火狩りの王と呼ばれるだろう」。<br /> 11歳の灯子と15歳の煌四、彼らの運命が交差するとき、物語が動きだす--。<br />