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あの南天の木はまだあるか

差別のない豊穣と自由の大陸、満州へ--。
国策によって大陸へ送り出された移民史上ただひとつの被差別部落。
偽りの希望の果ての集団自決……。
貧困と差別を生き抜いた主人公がたどり着いた真実と希望。
史実を元にした感動長編。
満州に行けば差別されずにすむと移住したとですが、それはまったくの嘘だった。
熊本には菊鹿郷開拓団が送り出されています。
わしらK町開拓団は最初から計画的に部落の者だけを集めて満州に送られた。
満州では差別から解放されたような気分になっておったとですが、わしらは目隠しされておったのと同じことです。
部落差別を覆い隠したのは中国人に対する民族差別たい。
わしらもここにいる康衛と同じだったと。
差別は、もっと弱か者ば見つけて、また新たな差別を生み出すとです。
そこで差別された者は、さらに弱か者ば探す。
そげんこつしておったらいつまで経っても差別はなくならんとです。
(本文より)




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