使い捨てられ死霊術師のゴーストタウン建国記
吸血姫は、同じ’魔族’から捨て石にされた。
死霊術師の召喚勇者は、教会から裏切られ使い捨てられた。
「もはや、魔族も人もないわ。
ただ、妾たちのようにどこにも身の置き場がない者の力になりたい。
今となっては、それだけが妾の望みよ」吸血姫――ミュリーシアは、そう言った。
「それなら、ここに国を作るしかないな。
新しい国をさ」死霊術師――稲葉冬馬は、そう答えた。
二人が逃げ延びた先は、人と魔族の領域の中間にある孤島。
そこに残されていたのは、廃墟となった街と未練を残したゴーストたち。
すべてを失った吸血姫と死霊術師は、島を開拓し、人とも魔族とも交易し。
そして、ダンジョンも攻略して国作りをスタートさせる。
まだ見ぬ誰かのために、自分たち自身のために。
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