日本のれきしでは「元寇」で登場する、モンゴル帝国皇帝フビライ・ハンには、最愛の娘がいた。<br />その名はコカチン。<br />男の子なら次期皇帝まちがいなしといわれるほどのおてんば姫は、国のため、はるか遠く砂漠の地を目指し、マルコ・ポーロと冒険の海にこぎだした。<br />行く手に待つのは、荒ぶる海賊、鬼女のすむ島、怪異にとりつかれた魔の海――それでも、わたしの道はこの手で切り開く! 愛と勇気の冒険ファンタジー。<br />