テメレア戦記
ローレンスたちは、オスマン帝国で宮廷にて歓待を受け厚遇されていたが、そこは豪奢な牢獄ともいえる場所だった。
竜の卵も英国が支払った高額な代金もすべてうやむやにされたまま長らく幽閉されていたローレンスたちだったが、ある晩、業を煮やして卵が隠されているハレムへの侵入と強行奪取を敢行する。
卵一つと仲間一人を失いながらもなんとか卵二つを奪い取り、オスマン帝国の国境を越えたローレンスたちだったが、プロイセン王国に入国したところで、英国が交わした共闘の約束を果たすべく、ナポレオン軍との戦いに参加することになる。
その戦いは劣勢を極め、プロイセン軍の敗戦が続く厳しい戦況のなか、いまやヨーロッパ全土を手中におさめんと猛進するナポレオンを担い手としてその背に乗せたセレスチャル種の白い竜リエンに遭遇する。
リエンは亡きヨンシン皇子の恨みを晴らすべく、テメレアへの復讐心に燃えて仏軍の空軍を指揮していた。
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