無口だった婚約者は美声(イケボ)騎士でした〜この恋は耳から始まった〜
子爵令嬢のカティーナは人より優れた聴力を持って生まれてきた。
そのため、遠くで話されている聞きたくない会話まで拾ってしまい、若くして人間の裏表を知ってしまうことになる。
おかげで人付き合いが苦手になり、地味な自分にも自信が持てなかった。
そんな彼女は勉学に励み、優秀な成績から王女様の御側付きに選ばれる。
王女様の横には勤勉で優秀な美貌の騎士ヴィリアスがいた。
その美貌の騎士は実はカティーナの婚約者なのだけど、婚約してから一度も声を聞いたことがなかった。
しかし、あることをきっかけに初めて彼の声を聞く。
その声は耳の良すぎるカティーナが嫌悪感のわかない素敵な声だった。
初めて言葉を交わした時から二人の距離はゆっくりと縮まっていき――
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