「君が望むのなら、おれもその未来を望むよ」ダニエルによって半ば強制的に屋敷へと避難させられた礼一は、隣人たちとつかの間のひと時を過ごす。<br />竜と自分の祖先との関わり、彼らの過去、そして未来。<br />自分がこの地に呼ばれた理由を悟り、礼一は望む未来に向かって手を伸ばす。<br />太古から続く、竜と人魚と竜使いの運命が収束する、オーストラリアが舞台の現代ファンタジー完結編。<br />巻末に書き下ろしショートストーリー「この想いの向かう先」収録。<br />