小学3年で発症、中学1年で再発、高校1年で再々発したT細胞型急性リンパ性白血病。<br />受け入れがたい運命に怒りを覚えながらも、17歳の少年はフェルマーの最終定理を証明したアンドリュー・ワイルズの不屈の精神に共鳴し、「ワイルズ」の名で闘病の日々を綴った。<br />死とはどういうことなのか──。<br />生身の思いを言葉にし、多くの反響を呼んだ「ワイルズの闘病記」を改訂し、文庫化。<br />