暴走族から弁護士になった真行寺悟は、暴走族仲間の峰岸孝治から仕事の依頼を受けた。<br />孝治は峰岸工業の代表取締役社長、峰岸平の次男で、かつて親の敷くレールに反発して暴走族に加わっていたのだ。<br />相談の内容は、峰岸工業の後継者問題で内紛が起こり、係争に発展していたためだった。<br />創業者の孫を巡る後継者争い。<br />その発端は、戦中戦後の創業者の謎の半生にあった──!?