いつだっただろうか。<br />ふと義母が言った「言葉」に私は救われた──マレタイムでいこう。<br />その言葉は大好きなホットコーヒーを飲んだ時のように心の奥に沁み込んでいき、どうしようもない現実に、ただ悔しく、悲しむことしかできなかった私を救ってくれた。<br />そうだよ。<br />希のペースで、希の時間でゆっくりやっていけばいい。<br />大丈夫、私は生きている。<br />