「第4回草思社・文芸社W出版賞」文芸社金賞受賞作品。<br />孤独だがそれを苦としない高校生・街端路人は文芸部の合宿で山荘に来ていたが、そこは窓に鉄格子がはまり、正面玄関からも脱出不可能という異様な施設だった。<br />そのうえ他の部員たちは似ても似つかない中年男を顧問の教師だと思いこんでいる。<br />状況の異常さに気づいていた街端と4人の部員たちは職員に気づかれないように施設内を調べはじめる──。<br />