東京本社から大阪営業所へ転勤してきて三年。<br />いやがらせのような会社の辞令に従いなんとかやってきた。<br />地元を出て一生懸命に働き、気づけば30代も半ばを迎えていた里咲は、高校球児だった恋人への断ち切れない想いを抱えたまま、母校が出場する甲子園に向かう。<br />そこで出会った一人のおっちゃんとの交流を通じ、彼女の気持ちはどう変化していくのか。<br />切なさが漂うノスタルジックな物語。<br />