羊を追い、村でのどかに暮らしていたメロス。<br />ある日、友人のいるシラクスの市を訪れたメロスは、活気を失い、変わり果てた街の様子に驚く。<br />人を信じることのできない王が、罪のない人々を恐怖に陥れていたのだ。<br />怒りに震えたメロスは人々を救うため、王のもとへと乗り込んでいく。<br />邪悪を憎み、友を信じる若者たちの友情を描いた、太宰治の代表的短編小説。<br />