ひたむきな、恋
私の処女を貫いたのは、愛する夫ではなく、彼の息子だった──大学卒業直後の仕事も続かず、家に居場所もなくなった真理子の前に、突然あらわれたのは、とうに現役を引退、先妻とも死別した高齢の男・正太郎だった。
倍以上の歳の差にも関わらず真っすぐな告白に安寧を見出した真理子に、「子供を作れ」という提案が男からなされる。
自分の遺伝子を継ぐ、息子の正則を「棒」として番うことだった──あまりにも初心な女と、狂った価値観で最後を迎えようとする男の奇妙な夫婦生活がはじまる。
その息子にとどまらず孫までを巻き込みながら、精緻に艶めかしく描かれる禁忌で純粋な交合……狂気の恋とその淫情が冴えわたる、著者、衝撃のEL第二弾!【著者略歴】水戸けい(みとけい) ─ 兵庫県神戸市民。
アルバイトをしながら、関西のとあるコミュニティラジオ局に勤務。
その後、一般職の事務員となるも交通事故に遭い、後遺症のため退社。
翌年、BL作家としてデビューし、TL作家としても活動を始める。
好きな作家は、藤沢周平、浅田次郎等。
時代小説を特に好む。
更新中です。しばらくお待ちください。