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1/20 ティレル 003 モナコ GP 1971

ケン・ティレル率いるティレル・レーシング・オーガニゼーションは、1969年にマトラMS80とジャッキー・スチュワートでチャンピオンを獲得しました。
ティレルは1970年から独自のチームでF1参戦することになりました。
当初はマーチ701を購入して参戦していましたが、高い戦闘力を求めて独自マシンの製作へと動きました。
マトラMS84の四輪駆動システムを担当していたエンジニア、デレック・ガードナーをデザイナーに起用しました。
ガードナーにとって初設計のF1マシンはティレル001とされ高い走行性能を示しました。
1971年に向けて001の改良型である002と003を製作したのです。
アルミモノコックの後端には、ガードナーのマシンの特徴となるエンジンとリヤサスペンションのマウントを兼ねた大きな環状のロールフープも装着されていました。
002は開幕戦からフランソワ・セヴェールが、003はスペインGPからスチュワートのマシンになりました。
スチュワートは001で序盤戦を戦い、003のデビュー戦スペインGPで優勝。
続くモナコGPでもポール・トゥ・ウィンを達成しました。
さらにスポーツカーノーズに変更された003でフランス、イギリス、ドイツでの3連勝に加えて、カナダGPでも優勝。
この年自身2度目のワールドチャンピオンを獲得しました。
002に乗ったセヴェールも、アメリカGPでの優勝と4回の表彰台を獲得。
003と002は、チーム・ティレルに初のコンストラクターズチャンピオンももたらしたのです。
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