1/24 シトロエン 2CV Pickup
シトロエンは早くから本国フランス以外に工場を設けた。
最初に操業を始めたのはスラウ(Slough)の英国工場である。
シトロエンがここに工場を設けたのは、ヨーロッパ大陸の国が右側通行であるのに対して、英国は左側通行、従って右ハンドル仕様を作る必要があるからである。
その頃の英国は南アフリカやオーストラリア、ニュージーランドなど、英連邦に属する確固たる繋がりがあった。
そうした英連邦の国はいずれも左側通行を踏襲していたから、スラウ製のシトロエンは多くの国に輸出することができたのである。
英国シトロエンでは、2CVフルゴネットをベースにピックアップを生産することになる。
リブの入った鋼板で作られたリアサイドパネルはそのまま活かされた、ただフルゴネットではキャビンと荷室がつながっているために、ピックアップを作るにあたっては、キャビン後方に専用パネルを設けることが必要であった。
中央に横長のウインドーを持ち、キャビン部分とは丸みを持ってつながるリアパネルが構築された。
残念ながらスラウ製2CVは、主要部品をフランスから運んでくることなどもあって、英国のライバルに対しては価格競争力が弱く、このピックアップはさほど売れなかったようだ。
スラウ製2cvには、ボンネットにマスコットが付けられていた。
円形のなかに、シトロエン フロントホイール ドライブ(前輪駆動)の文字の入ったマスコットは重量の軽減を第一とした英国海軍用のピックアップにも残されていた、英国製であることを示したかったのだろうか。
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