愛知 九九式艦上爆撃機 11型/22型
九九艦爆11型は日本海軍が昭和11年、愛知、中島、三菱3社に対し11試艦上爆撃機の試作指示を出して作らせた機体で、愛知製作の機体が昭和14年12月に制式採用されました。
この機体は日本海軍が初めて採用した全金属製片持式低翼単葉で、基本思想はドイツ・ハインケル社のHe70高速単葉輸送機がモデルとなり、楕円翼、機体全面に枕頭鋲等が取り入れられました。
主脚は主翼のネジリ剛性を持たせるため、頑強にすることと、中央翼を厚くしないということから、固定脚が採用され、昭和17年までに476機が生産されました。
昭和15年春から日華事変に参戦するが、昭和16年12月8日真珠湾攻撃作戦が本格的な活躍となり、零戦、九七艦攻と共に輝かしい成果をあげました。
急降下爆撃は奇襲、高い命中精度、敵の心理を威圧するという特徴をもった爆撃法で、水平爆撃法の命中率10%に対して80%の高命中率を誇り、開戦当初の主力機でした。
九九艦爆22型は11型の後期生産型で、昭和17年8月エンジンを含む各部性能向上をはかった改良型試作機12型(仮称)が完成しました。
これを原型とする22型は昭和17年末から量産に入り、昭和19年までに816機が愛知で生産されました。
11型に比べて流麗さを増した22型にはプロペラスピナが付けられ、後席風防は延長され空気抵抗の少ない形状になり、またエンジンカウリングも新しく設計され胴体との線がうまくつながるように改修されました。
ソロモン海戦で多くの熟練搭乗員を失った後は、敵戦闘機の性能向上、防空力の強化等も重なり本機の損害は大きくなり、大戦末期には特攻機にも多く投入されるようになりました。
製品は日本海軍の「九九式艦上爆撃機」を1/72スケールで再現したキットです。
11型と22型のどちらかを選択して製作できます。
成型色は塗装しやすいよう、ライトグレーとし、キャノピーはクリアー成型としています。
機体は左右分割、主翼は上下分割式。
機体胴体、主翼、垂直尾翼などは共通パーツです。
キャノピーやエンジンカウル、プロペラ、水平尾翼は11型・22型でそれぞれ専用パーツ化しています。
60kg爆弾(4個)と250kg爆弾(1個)が付属します。
(組み立て後、機体に取り付け可能です)パッケージイラストは吉原幹也氏の新規描きおろしです。
デカールは2枚1組になっており、11型、22型それぞれの機体番号や日の丸マーク、機体表示、胴体・垂直尾翼、スパッツの帯などを収録しています。
説明書を一新し、・11型「航空母艦 蒼龍 飛行機隊(第一中隊 江草少佐 搭乗機)」・11型「横須賀海軍航空隊 昭和15年」・22型「第三十五航空隊 昭和17年」などのマーキング例を分かりやすく表示しています。
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