『廃墟』から『遺跡』へ―日本全国に残る戦争の跡地を歩き、克明に記録したドキュメント写真集が、紙版未収録の追加カットを収録した「特別版」として待望の電子化。<br />戦争遺跡を訪れてみると分かる。<br />言葉を超えたなにかが伝わってくる。<br />そこにいた兵士の息遣いすら、感じることがある。<br />それをなくしていいのか? いいわけがない。<br />ただ放置され、風化し、いずれ破壊される運命にある戦争の「廃墟」を「遺跡」としなくてはならない。<br />それは遺さなくてはならない。<br />―本書がその一助となれば幸いである。<br />