A girl becomes a MADONNA…
「わたしを撮ってください・・」数年前、18歳の女の子から短文のメッセージが届いた。
デザインフェスタのとなりのカフェでハーフの娘だと一目でわかった。
いったいどうして興味を持ったのか…。
いつまでたっても、何も話さない。
しばらくして、ことばを失っている事に気づいた。
それから一年、僕と彼女の不思議な旅が始まった。
その頃、僕は、地獄のようなお袋の介護の日々があっけなく終わり、小さい頃、蒸発した親父の死を偶然知り、なにか自分の存在自体が揺らいでしまうような不思議な憂鬱の中にいた。
彼女も自分の存在を失いかけていた。
話さなくても不思議とお互い何を感じているかわかるような気がした。
場当たりで泊まる漫喫。
撮りたいときに、自然に始まる撮影。
僕らはあのときいったいどこへ行こうとしたのだろう。
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