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記録8号

ぼくの東京暮らしもすでに47年余りとなるが、よく東京を識っているなどとは、ハシが転んでも言えたものではない。
ずいぶんと、東京のあちこちを写し歩いたつもりではいても、実際は、レンコンの穴状に抜け落ちている街区がほとんどであることが、もうずうっと以前から気掛かりとなっていた。
その気掛かりを、さてこれから始めてみるか、というわけである。
例えば京成沿線の、立石とか青砥とか小岩とか、そのあたりから歩きはじめてみたい気がする。
きっと向こう数年間は、そんなことがぼくの生きるすべになるはずだ。
そしてまた、新宿に戻ろう。
(「記録 第8号」より 著者コメント)34年の時を経て復刊された『記録』シリーズの復刊第3号「記録 第8号」(2007年10月刊行)を電子書籍化。
3年間こだわって通ったハワイ撮影を終え、本来のテリトリーである‘東京’に森山大道が帰ってきた。
彼が惹かれてやまない街の匂いが、ここにある。
森山大道(もりやま だいどう)/写真家。
1938年10月10日、大阪府生まれ。
岩宮武二スタジオを経て細江英公の助手となり、1964年より独立。
ハイコントラストで粒子の粗い‘アレ・ブレ・ボケ’と称される独自のスタイルを確立するなど、既存の写真表現をラディカルに挑発し続け、世界的にも高い評価を得る。
「量のない質はない」というポリシーのもと、現在でも膨大な数のストリートスナップを撮り続けている。
近年の写真集に『NAGISA』『LABYRINTH』(Akio Nagasawa Publishing)、『カラー』『モノクロ』(月曜社)、『実験室からの眺め』(河出書房新社)など。




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