漢字の原点たる篆書を、原典の形に忠実に再現することに努めた書体です。説文解字(中国・後漢の時代、許慎により著わされた字源字典で、篆文の見出し字を収録している)を元に作成しているため、一般的に使用される表示字形とは字形が異なる部分があります。かな文字は元々の篆書にはありませんが、篆書のイメージに合わせた独自のデザインで作成しています。また、説文解字に収録されていない文字でも、人名漢字、地名などで使用頻度が高い文字は、外字として6区、7区に登録しています。細めの新井篆書Sと、運筆を示した新井篆書D、新井篆書Sを篆刻用に左右を反転させた新井篆書Rがあります。