【ノンフィクション・ドキュメンタリー】タグの実用書
※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。※電子版では、紙のガイドブックと内容が一部異なります。掲載されない写真や図版、収録されないページがある場合があります。あらかじめご了承下さい。難病に罹患した母の介護に振り回され続けた著者が、自身の介護生活を振り返り「介護者へこれだけは絶対に伝えておきたい!」という10のメッセージを掲載。これから介護を始める人はもちろん、現在介護奮闘中の人にも、胸にストンと落ちて介護生活を前向きに変えるためのヒントが満載です。
※本書は『親の介護をはじめる人へ伝えておきたい10のこと』 の「見本版」です。本書お買い上げの前にこちらをご覧ください。
一九四五年八月、ソ連軍の侵攻から逃れるため、満洲から多くの日本人が北朝鮮に避難した。飢え、寒さ、伝染病。本土終戦の日から始まった地獄の難民生活で、人々は次々と命を落とす。国はなぜ彼らを棄てたのか。世界史の中でも稀に見る悲惨な難民だった彼らの存在は、なぜ黙殺されたのか?「戦後史の闇」に光を当てた本格ノンフィクション。
時事YouTuber たかまつなな氏、推薦!「アメリカ大統領やインフルエンサー、大手メディアが嘘をつく時代。情報が洪水のように溢れる今だからこそ、若い人が読むべき必読書。もう、嘘の情報を拡散させない!」日々、更新され、洪水のようにあふれかえる新型コロナウイルス関連のニュースや噂。しかし、覚えていますか? 「トイレットペーパーの原料は中国産が大半だから、輸入が途絶えて日本に流通しなくなる」という噂を信じた人々がドラッグストアに詰めかけた様子を。「お湯を飲めば、高温に弱いコロナウイルスを退治できる」という珍説を信じて実行した人たちがいたことを。この本でお伝えするのは、ニュースや新聞、あるいはネットから流れてきた情報が、はたして正しいのか、間違っているのかを見極めようとする技術であり、態度です。情報の真偽を確かめる「ファクトチェック」を身につけることは、コロナと共生する社会を生きるうえで必須となります。その訓練ができていないがゆえに、人々は、自ら判断することなくニュースや噂話に振り回されてしまうのです。本書を書いたのは、日本で最初のファクトチェックを目的とした団体「ファクトチェック・イニシアティブ・ジャパン」を立ち上げた、元NHK記者の立岩陽一郎氏です。立岩氏はこの本を、若者たちに向けて書きました。コロナウイルスの影響は、いつ終息するのかはっきりとわかりません。さらにいえば、これから先、新たな未知の病が発生したり、これまで想像もしなかったかたちでの国家間トラブルが起きたりと、困難な時代が続く可能性は高いです。そうであるからこそ、「ファクトチェック」のテクニックは、これからを生きる若者たちが身につけるべきサバイバル術となります。ベストセラー『ファクトフルネス』(日経BP)の手法を、いまや全国民の関心事となったコロナウイルスにまつわる情報に当てはめて考え、これまで人々を混乱させたニュースたちが本当だったのか、デタラメだったのか、わかりやすく伝えていきます。
アルコール依存症、離婚を経て取り組んだ断酒。そして、手に入れた平熱の生活。退屈な日常は、いつでも刺激的な場へと変えられるのだ。等身大の言葉で世界を鮮やかに描く、注目の書き手、登場! !目の前の生活を見つめなおす。自分の弱さを無視し、無理に自分以外の「何者か」になろうとするよりも、すでにあるものを感じ取るほうが人生を豊かにできると確信したからだ。深夜のコンビニで店員に親切にし、朝顔を育てながら磨く想像力。ヤブイヌに魅了されて駆け込む動物園。蓄膿症の手術を受けて食べ物の味がわかるようになり、トルストイとフィッシュマンズに打ちのめされる日々。そこに潜む途方もない楽しさと喜び――。私たちは、もっと幸せに気づくことができる!
相撲をオリンピック種目にしようと奮闘した日本大学理事長・田中英壽の炎のような半生を小説化。和と義を重んじ、仲間を大事にした生き様から、苦難に満ちた人生を生き抜くための知恵と根性が明らかに。【もくじ】第一話 日本大学創設130周年記念祝賀会記念式典/新学部の創設――英壽の悲願/教育の理念・自主創造/スポーツ日大第二話 青雲の志津軽ッ子/卵と相撲/母の教え/神の声を聞いた勝負師第三話 雌伏の時――邂逅(めぐり逢い)第18回東京オリンピック開催の記念式典/輪島(後の第54代横綱)との出会い/金沢の誓い/高校卒業――学祖の教えに学ぶ第四話 日本大学進学試練――怪我と津軽弁の訛りに苦しむ/自分の非を認める/再び、輪島――最高の稽古相手/優勝――学生横綱/建学の精神――学租 山田顕義と古田会頭/プロへの誘惑第五話 試練苦労の始まり/金送れ(150枚の論文)――英壽の父と母第六話 夢に駆ける3度のアマチュア横綱/限界を知る/オレを見習え――人生観の確立第七話 結婚優子との出会い――文武両道の精神/内助の功――山内一豊の妻の如き優子夫人/新たな歩み――相撲は神事・日本の伝統文化第八話 コーチから監督へ監督就任/礼節を重んじる指導/勝利への道――監督と戦略家・山田顕義/信頼は勝利の素/心掛けたこと――監督としての判断/家族愛に満ちた合宿所生活第九話 忘れられぬ教え子たち久嶋啓太(後の田子ノ浦親方)――日本一の高校生出現/舞の海――相撲魂に生きる/海鵬――努力は実る 監督としての使命/智乃花――相撲に賭けた男のロマン/強者どもの夢――肥後ノ海、濱ノ嶋、琴光喜、高見盛、濱錦、追風海……/神聖な「道」――相撲道第十話 相撲の国際戦略――国際相撲選手権大会の開幕に向けて相撲を世界へ――英壽の狙い第十一話 学租 山田顕義の生き方に学ぶ英壽の決意――学租は心の拠り所第十二話 悲願――相撲をオリンピック種目に第十三話 IOCが国際相撲連盟を正式承認第十四話 新たな旅路――帰郷
戦没学徒の遺稿集『きけわだつみのこえ』、この感動の書が改ざんされ、政治利用されたことはあまり知られていない。戦没学徒の叫びは、いかに踏みにじられたのか。戦後の反戦運動の行き過ぎた一面を描く、著者の隠れた名著。
外交官として、首相補佐官として、またあるときは民間人として、湾岸戦争、イラク戦争、普天間基地移設問題、東日本大震災など、アメリカや世界を相手に困難な状況を打開してきたタフネゴシエーターのオーラルヒストリー。今年4月、新型コロナウイルス肺炎のために急逝。著名人の追悼文も特別掲載。
1万にのぼるクラシック音楽の主題旋律を分析して浮かび上がった驚くべき事実――音楽は人間の歩行を模倣している! 音量はその人物との距離、拍子は足音、メロディーの起伏は動作音に生じるドップラー効果。さらに、私たちの話し言葉にも自然界の痕跡が……。サルはいかにして文明を獲得し、ヒトへと進化したのか。『ヒトの目、驚異の進化』の理論神経科学者が、聴覚系を糸口に人類史上最大の謎を解く。解説/伊藤亜紗
「極端に言ったらさ、フロントガラスの向こうに日本が見えてるんだと俺は思うよ」(本文より)物語の時代は昭和、平成、令和。舞台は京都、大分、東京。オイルショック、バブルの熱狂と崩壊、聖域なき構造改革、リーマンショック、そして、新型コロナウイルス……。常に時代を乗せて、時代に翻弄されて、走り続けるタクシードライバーたちが、あるタクシー会社で交差する。彼らが背負ってきたものとは? そして運転席から見つめてきた日本とは? タクシードライバーの職務経験を持つ著者が、様々な背景を持つ多くのドライバーたちの人生を徹底取材して描く、ドラマティック・ノンフィクション!
墜落現場の特定と救助はなぜ遅れたのか。目撃された戦闘機の追尾と赤い物体。仲間を失った元客室乗務員が執念で解き明かす渾身のノンフィクション。事故ではなく事件なのか?
「死ぬ間際まで何かを書かずにはいられない、その辺が文豪の文豪たる所以なのかな」 ―京極夏彦(小説家) 太宰治38歳、芥川龍之介35歳。 作家は早死にだ。 いや、志賀直哉は88歳、井伏鱒二は95歳まで生きた。 人生が様々なように、死も様々だ。 生物である限り絶対に避けようがない死。 人生最大の苦ではあるが、時には救済となることもある。 文学という手段で人生に取り組んだ文豪たちは、どんな死を迎えたのか。 迫りくる死の影は、作品に何らかの影響を与えたのか。 死の直前、彼らが見ていたのはどんな風景だったのだろう。 死に方を考えることは生き方を考えることだ。 本書では、小説を通して様々な人生を世に問うてきた文豪たちの人生を、死という消失点にむかって遠近法的に見ていく。 そうすることで、その作家の人生、そして作品をより深く多角的に省察しようとする試みである。 巻末に、京極夏彦氏との対談を掲載!
こんな祈願法、見たことない!!錆びたハサミ[縁結び]、女性の髪の毛[病気平癒]、釘を打った男根[浮気防止]、御神木に打ち付けた鎌[子宝祈願]……寺社に奉納される不思議な’呪物’の真実。
「こういったのは、何か嫌なことがあった時や、何か辛いことがあった時に利用するものなんですよ」。レンタル彼氏、女性専用性感マッサージ、出張ホスト……未だ誰も読んだことのなかった、女性のための風俗ノンフィクション。
手塚治虫、江戸川乱歩、「神田川」(かぐや姫)から、ビニ本、自販機本、ブルセラ、フードルまで。’伝説’はこの街で生まれた。この地を40年追い続けたノンフィクション作家が満を持して放つ、東京の異界シリーズ第5弾。
「日本柔道最重量級の歴史の重さを思い知りました」スキマスイッチ 常田真太郎さん推薦!「柔道部時代に軽中量級で無差別級に出場したことが申し訳なく思えるくらい、日本柔道最重量級の歴史の重さを思い知りました…。」(スキマスイッチ 常田真太郎さん)小よく大を制す、柔よく剛を制す――。柔道の魅力を表したこんな言葉がある。だが現実には、その時代の’最強の選手’は’最重量級の王者’であった。そして、世界の覇権を握ることを宿命づけられた日本柔道の歴史は、体重無差別時代を含めて最重量級の屈辱と栄光の歴史とも重なる。 (「序」より)1964年の東京五輪で唯一金メダルを逃した日本柔道男子最重量級だが、いよいよそのリベンジの時が来た。 日本柔道界が総力を挙げて最重量級の覇権奪回へ挑む!代表の原沢久喜選手の闘いを中心に追ったノンフィクション。特別対談:鈴木桂治(全日本柔道男子重量級担当コーチ、アテネ五輪金メダリスト)×棟田康幸(警視庁男子柔道部コーチ、世界選手権金メダリスト)も掲載。【目次】第1章 絶対王者リネールに跳ね返された日本勢細身の柔道少年/日大での原沢の活躍/最重量級のライバル七戸龍の躍進/原沢の復活/2016年リオ五輪第2章 日本柔道男子最重量級の歴史1964年東京五輪の敗北/日本柔道の宿命/五輪最重量級悲願の金メダル/山下の時代/山下のライバル、斉藤仁第3章 黄金期から落日へ重量級黄金期の到来/黄金時代の終焉/2012年ロンドン五輪の惨敗第4章 最重量級の死闘一本を取る柔道へ/リネール敗れる/原沢久喜、東京五輪男子100キロ級代表に/試練の時特別対談鈴木桂治(全日本柔道男子重量級担当コーチ、アテネ五輪金メダリスト)棟田康幸(警視庁男子柔道部コーチ、世界選手権金メダリスト)
前代未聞の劇場型犯罪「グリコ・森永事件」を首謀した「かい人21面相」とは誰なのか。1通の手紙から新たに浮上した犯人像は、5億4千万円を奪って時効を逃げ切った「史上最大の銀行強盗」と同一人物だった! 昭和史最大の謎の真相に迫るノンフィクション。
2015年7月に発売し、ベストセラーとなった『世界でもっとも貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉』に続く第2弾。今や、その生き方や言葉は人類の財産になろうとしているウルグアイの元大統領ホセ・ムヒカ氏。2016年春、日本を訪れたムヒカ氏は日本でもさらに注目されましたが、本書は、ウルグアイでのムヒカ氏本人への単独取材も含め、現在の日本人の心に響く名言を集めたものです。
’世界でもっとも貧しい大統領’ウルグアイ第40代大統領ホセ・ムヒカ。その妻は、国会議員のルシア・トポランスキー。ムヒカに寄り添い、いつも穏やかな微笑みを浮かべる彼女だが、かつてはゲリラ戦士だった。裕福な家庭の娘として育った美少女が、なぜ革命家になり、どう今に至るのか。信念の女性ールシアの波乱万丈な人生を追った一冊!
第二次世界大戦終結までに、ナチス・ドイツは発禁・焚書によって、一億冊を超える書物をこの世から消し去った。対するアメリカは、寄付活動や兵士用のペーパーバックを発行することで、約一億四千万冊を戦場に送り続けた──。その史上最大の図書作戦の全貌とは? 本を愛するすべての人々に贈る、感動のノンフィクション!
愛する者への必死の叫びが、ついに政府を突き動かした! ――いつまでこんな事を許しておくのか! 横田めぐみさんが消息を絶ってから四半世紀、さまざまな「失踪事件」が「拉致」であることは、周知となりつつある。そして、八尾恵証言で、有本恵子さん誘拐への「よど号」グループの関与が暴露されるに及び、未曾有の国家犯罪が白日に曝された。読者よ、家族の痛切な叫びを聞け! <『娘をかえせ息子をかえせ』改題作品>
今、出演する映画でつねに主役をはる俳優が、吉永小百合さんその人。山田洋次監督は、「高倉健さん亡きあと、小百合さんは『最後のスター』になってしまった。素敵な女優さんはいるけど、小百合さんは別格の存在」と評します。なぜ、密着取材を引き受けたのかと問われて、吉永さんは笑顔でこう答えました。「いつ死ぬかわからないから、撮っていただいて幸せでした――」121本目にあたる出演映画の制作現場に初めてカメラが入、そこで吉永さんが見せてくれたのは、他人を演じるという俳優の得がたい特権と、そのための挑戦。今「自分に正直に生きたい。難しいことはありますけど、悔いはなくなりますね」と述べる吉永さんのその生き方は、豊かな人生に欠かせない秘訣でもあります。そんな名言も飛び出すインタビューでは、放送では紹介しきれなかった、樹木希林さんとの友情、年齢の受け止め方などなど、その素顔と潔い生き方が文字に鮮やかに刻まれています。
「どうしても後世に伝えて欲しいことがあります」原発事故の最前線で陣頭指揮を執った福島県浪江町の「闘う町長」は、死の直前、ある「秘密」を新聞記者に託した――。娘を探し続ける父親、馬に青春をかける高校生、名門野球部を未来につなぐために立ち上がったOB、避難指示解除後たった一人で新聞配達を続ける青年、そして帰還困難区域で厳しい判断を迫られる町長たち……。原発被災地の最前線で生き抜く人々と、住民が帰れない「白い土地」に通い続けたルポライターの物語。
世界第2の高峰K2に日本人女性として初めて登頂した小松由佳。標高8200メートルでビバークを余儀なくされた小松は、命からがら下山し、自分が大きな時間の流れの中で生かされているにすぎないと知る。シリア沙漠で出会った半遊牧民の男性、ラドワンと恋に落ち、やがて彼の大家族の一員として受け入れられる。平和だったシリアにも「アラブの春」の波は訪れ、百頭のラクダと共に長閑に暮らしていた一家も、否応なく内戦に巻き込まれていく。徴兵により政府軍兵士となったラドワンだが、同胞に銃は向けられないと軍を脱走し、難民となる。しかし安全を手にしたはずのヨルダンで、難民としての境遇に悩み、再び戦場であるシリアに自らの生きる意味を求めようとする。二人の目を通し、戦場を内側から描いたノンフィクション。
〈階級社会を独学と才能で這い上がる若者。これは現代の物語だ。世界のどこにでもある絶望の。〉二〇二〇年にアカデミー作品賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督が「二〇二〇年代に注目すべき監督」の一人に選んだマルチェッロ監督。そんなマルチェッロ監督にとって、初のストーリー映画で長編映画第二作目となる『マーティン・エデン』。随所に古い時代のアーカイブ映像を差し挟み、フィクションでありながらドキュメンタリーの趣が漂う不思議な味わいの作品に仕上がっている。独特な世界のなかでいつまでも浮遊するような不思議な感覚が残る本作についてマルチェッロ監督に伺った。「だから私はどうしてもこの映画をつくりたかった。」絶対観たくなる! 珠玉の独立系映画監督インタビューシリーズ。
日本の「アニメ」はいつ、どのように誕生したのか? 今や、世界中に多くのファンを獲得している日本のアニメーション。しかし、日本アニメの「始まり」については、ほとんど語られてこなかった。漫画家から転じた下川凹天が作った日本初の商業アニメーション短編映画(とされる)『凸坊新畫帖 芋助猪狩の巻』が公開されたのが1917年。同年、現存する最古のアニメフィルム『なまくら刀』(幸内純一制作)も公開されている。日本アニメが産声を上げた1917年、アニメ映画を世に送り出した下川凹天、幸内純一、北山清太郎の3人を軸に日本アニメの夜明けの姿を描きだすドキュメント。アニメ生誕百周年を記念し、(社)日本動画協会が立ちあげたプロジェクト『アニメNEXT_100』の一環として刊行された1冊。 ※この電子書籍は2020年9月6日発行第2版を底本としました。
60年安保闘争に斃れた東大生・ヒロインの死の真相は何だったのか。国会議事堂に突入し22歳で死去し、悲劇のヒロインとして伝説化していった彼女の実像に迫った渾身のノンフィクション。
あなたの死に様、かなえます。職業:事件現場清掃人仕事:誰にも看取られずひとり亡くなった者たちの、この世に生きた痕跡を完全に消し去ること。「事件現場清掃とは、その人の死に至るまでの人生を追体験するような仕事です。そういう意味では、どの現場も決して生やさしいものではありません。そんな中でも、私自身がもっとも苦しい思いをした現場のお話をしましょう...」東日本大震災、度重なる災害、そして新型コロナ禍...不安と孤独に蝕まれる現代の日本で、心ならずも倒れた部屋の主たち。その’痕跡’から見えてくる、壮絶な生と死と、愛の物語。閲覧注意!本物の’事故物件’の間取り図・写真を多数掲載!表紙イラスト:花沢健吾
【第18回(2020年)開高健ノンフィクション賞受賞作!】両手の指9本を失いながら〈七大陸最高峰単独無酸素〉登頂を目指した登山家・栗城史多(くりきのぶかず)氏。エベレスト登頂をインターネットで生中継することを掲げ、SNS時代の寵児と称賛を受けた。しかし、8度目の挑戦となった2018年5月21日、滑落死。35歳だった。彼はなぜ凍傷で指を失ったあともエベレストに挑み続けたのか? 最後の挑戦に、登れるはずのない最難関のルートを選んだ理由は何だったのか? 滑落死は本当に事故だったのか? そして、彼は何者だったのか。謎多き人気クライマーの心の内を、綿密な取材で解き明かす。≪選考委員、大絶賛≫私たちの社会が抱える深い闇に迫ろうとする著者の試みは、高く評価されるべきだ。――姜尚中氏(政治学者)栗城氏の姿は、社会的承認によってしか生を実感できない現代社会の人間の象徴に見える。――田中優子氏(法政大学総長)人一人の抱える心の闇や孤独。ノンフィクションであるとともに、文学でもある。――藤沢周氏(作家)「デス・ゾーン」の所在を探り当てた著者。その仄暗い場所への旅は、読者をぐいぐいと引きつける。――茂木健一郎氏(脳科学者)ならば、栗城をトリックスターとして造形した主犯は誰か。河野自身だ。――森 達也氏(映画監督・作家)(選評より・五十音順)
名伯楽が40年の競馬人生で体得したもの。日本馬として初めてドバイワールドカップを制したヴィクトワールピサ、64年ぶりに牝馬のダービー馬となったウオッカ──調教師として数々の金字塔を打ち建ててきた角居勝彦氏だけに、「厩舎解散」の報せは衝撃を持って伝えられた。「初めて馬に触れてから40年近く、競馬の世界でお世話になりました。本書では、その間に私が見たたこと感じたこと、そして勝つために努力したこと、勝つことで確信できたことなどを綴っていくつもりです。競馬に使う側の考え方や方法論を知ることで、大いに馬券検討の参考になるはずです。競馬を支えてくださったファンの方への恩返しのつもりで(中略)正直に打ち明けました」(本書「はじめに」より)トップステーブルはどういう基準で騎手を選んでいるのか、オーナーとのコミュニケーションは? レース選択のポイント、厩舎コメントに込められた思い、スタッフのマネジメント術から日本競馬界が抱える課題までファン垂涎「目からウロコ」の言葉の数々。週刊ポスト誌上での連載を元に大幅に加筆再構成。