いったい誰がこんな映画作ったんだよ!!行くも修羅、下がるも修羅!! 刺客、柳下毅一郎、涙隠して映画を斬る!! 激辛映画評論家・柳下毅一郎がとことんメッタ斬り!! 日本映画50本、タブーなき殺しのレビュー!! 世界に映画はあふれている。一般社団法人日本映画製作者連盟の調査によれば2015年に公開された映画は邦画581本、洋画555本の合計1136本。毎日三本の映画が公開された勘定だ。もちろんこれを全部見ている人はいないだろう。日本映画をすべて見て、その全貌を語れる人間などどこにもいない。(中略)映画というのはあなたが考えているようなものではない。それはもっと深く不思議な世界なのである。映画を見ていれば、こっちの浅知恵をひっくり返すような出会いがかならずどこかに存在する。思ってもみなかったような映画が存在するのだ。(本書序章より)