★ 古寺社・名刹の歴史や由来を霊場ごとに詳しく紹介。 ★ 御朱印をいただきながら、心を癒す巡拝の道行きへ。 ★ 武相四十八観音霊場 多摩十三仏霊場 ★ 多摩市 日野市 八王子市 町田市 相模原市 ほか◆◇◆ 本書について ◆◇◆近年のパワースポットブームや仏像鑑賞、御朱印収集の人気を背景に、神社や仏閣を訪れる人は増加し、同時に、霊場巡礼への関心も高まってきています。霊場巡礼は、僧や修験者(しゅげんじゃ)の修行として平安時代に始まったといい、江戸時代に世の中が安定し、全国的な交通網が発達してくると、庶民に広まっていったようです。ちなみに、霊場巡礼を札所めぐりと呼ぶのは、住所氏名を書いた木札を、巡礼の証として、拝観した寺の柱などに打ちつけたことに由来します。日本各地には、弘法大師の足跡をたどる巡礼で「お遍路さん」として有名な「四国八十八ヶ所霊場」や、日本を代表する100ヶ所の観音を巡礼する「百観音霊場(西国三十三ヶ所・坂東三十三ヶ所・秩父三十四ヶ所)」をはじめとして、非常に多くの霊場巡礼があります。その起源や歴史はさまざまであり、薬師如来霊場、不動尊霊場、十三仏霊場、七福神など多岐にわたっています。本書では武相四十八観音霊場と多摩十三仏霊場について、各札所の概要やアクセス、御朱印の様相、巡礼ルートを紹介します。また、同じく多摩地域南部にある札所として、限られた誌面ながら、八王子七福神、日野七福神を取り上げました。札所めぐりのガイドブックとして役立てていただければと思います。◆◇◆ 主な目次 ◆◇◆☆ 武相四十八観音霊場武相四十八観音霊場は、武蔵国(八王子市、日野市、多摩市、町田市)と相模国(相模原市、大和市、横浜市の一部)に開かれた48の札所からなる観音霊場。12 年に一度、卯歳の春にだけ、秘仏となっている観音の厨子の扉が一斉に開かれる。第1回の開扉は、江戸時代中頃の宝暦9(1759)年。神仏の開帳を軸とする宗教的な高まりを背景に、寺院が連携して企画し実施したものと考えられ、三十三霊場として始まっている。その後、寺院の加入や脱退などにより札所の数は変化してきたが、第21回の開扉、平成11(1999)年には48ヶ所になっている。*第1番 鶴間山 観音寺*第2番 陽向山 随流院*第3番 大峰山 松岳院*第4番 三枝山 観性寺*第5番 鶏足山 養運寺…など全48霊場*コラム 日野七福神☆ 多摩十三仏霊場多摩十三仏霊場は、多摩市仏教会よって平成6(1994)年8月に開創された。第二次世界大戦で亡くなられた方々の御霊の五十回忌追善供養と世界平和を祈念して、十三仏を多摩市内の寺院に各一尊(仏)を奉安したものである。十三仏とは、初七日から三十三回忌まで計13回の故人の法要で、各回の本尊とする13の仏や菩薩のこと。亡き人はこの13の仏に守られ、導かれて成仏するとされる。十三仏はそれぞれ異なる徳を持っており、宗派に関係なく先祖供養、死者を守護する仏として広く信仰されている。*第1番 瑠璃光山 観蔵院*第2番 関門山 延命寺*第3番 慈眼山 宝泉院*第4番 青木山 東福寺*第5番 慈眼山 観音寺…など全13霊場* 八王子七福神