ユーモアを、もっと大切に。真面目なのか、不真面目なのか。冗談なのか、本気なのか。あの世にかえって20年――つかみどころのない巧みな話術はいまも健在!キリスト教をテーマに多くの純文学を発表し、ユーモア小説やエッセイストとしても知られる作家。劣等感や恋愛に悩む人、病気に苦しむ人、高齢者の方々へ。ユーモアたっぷりの心癒されるアドバイス。■■ 遠藤周作の人物紹介 ■■1923?1996年。作家。東京に生まれる。両親の離婚のため10歳より神戸で育ち、12歳のときにキリスト教の洗礼を受ける。旧制灘中学校を卒業後、3年間の浪人の後、慶應義塾大学文学部予科に入学した。仏文科卒業後、戦後初の留学生としてフランスのリヨン大学に学び、帰国後、処女エッセイ集『フランスの大学生』を出版。『白い人』で芥川賞を受賞した。また、38歳のとき、肺結核のため3度の手術を受け、2年に渡る闘病生活を送る。主な作品は、『沈黙』『キリストの誕生』『深い河』など。狐狸庵山人を名乗り、ユーモアに富むエッセイも数多く発表した。