ちょっとずつ、マイペース。
怒らない。
慌てない。
イライラしない。
まるで現代社会の奇跡のようなキャラクターで、アーティストとしてのみならずバラエティでも大活躍の伊藤一朗氏。
ふとつけたテレビで、いっくんのマイペースさに癒やされたことのある方も多いのではないだろうか。
ユルいキャラクターとは裏腹に、ギターを弾けば鳥肌必至の格好よさであるところが伊藤氏の魅力だが、最近ではバラエティでの知名度が上がりすぎたのか、二回りも年下のタレントさんなどから「伊藤さん、ギター弾けるんですね…!」と驚かれることもあるという。
しかし、ここでムッとしたり「無礼だ!」などと思わないのが、いっくんである。
本書では、栄枯盛衰の芸能界で長年活躍しながら、圧倒的な親近感を保ち続け、周りの人までほっこりさせてしまういっくんのマイペース哲学を明かす。
◆「はじめに」より抜粋僕はたまたま音楽の世界で働いているが、多くの日本人と同様、会社員だ。
いうなれば、ミュージシャン界の中間管理職である。
僕の話がどんなふうに人の役に立つのかあまり想像はつかないが、たまたまデビューして、二年で終わると思っていた音楽やその他の仕事を、ありがたいことに二十年以上も続けながら考えたことや感じたことを、つらつら書いてみることにする。
「たまたま」とか「なんとなく」とか、そんな話が多いはずだ。
でも、もしかすると、「たまたま」とか「なんとなく」を悪いと思わず、むしろ積極的に受け入れてきたことが、今をつくったような気もする。
◆本書の内容・優秀な凡人は天才に勝る、と思う・「たまたまそこにいた」から得られる好機もある・「なるようになれ」がツキを呼ぶ・毎日、少しだけでも続ける意味・雨でも晴れでも、のんびり生きる ほか
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