マリ=アントワネットの肖像画家として貴族社会に愛されたゆえ、革命からナポレオン時代の初めまで亡命者として生きたヴィジェ=ルブラン。<br />革命に身を投じたのち皇帝の首席画家となるも、ナポレオン失脚後は故国を追われたダヴィッド。<br />王党派と革命派、女性と男性、そして肖像画と歴史画。<br />対極をなすフランス近代の二大芸術家は、それぞれの運命を生き抜き、数多くの傑作を残した。<br />200点超の図版とともに近代美術史の劇的な幕開けを描く。<br />