日本の思想をよむ
欧米近代の哲学・思想を、何よりもまず学ばなければならない――と考えられていた時代は、もう終わった。
日本の伝統の中に思想を学ぶことで、私たちは思想・哲学を築かなければならない。
古典を手がかりに、自分の目と頭と心で読みこんでいくことこそ、いま最も大事なことなのである。
そのためには、日本の思想を知るための、基礎教養が必要なのだ。
岩波新書『日本思想史』の著者が、日本を代表する古典を取り上げ、その思想の系譜を解き明かす。
未来を考えるヒントは、じつは多様なアイデアに満ちた、日本の思想のなかにある。
自然を考え、人間を考え、宗教を考え、社会や国家を考える。
単行本から新たに2編追加し、45編から日本の思想を辿る入門書。
【目次 (抜粋)】第1部「自然と人間」空海『弁顕密二教論』鴨長明『方丈記』二宮尊徳『二宮翁夜話』など第2部「死者からの問いかけ」源信『往生要集』慈円『愚管抄』柳田国男『先祖の話』など第3部「超俗から世俗へ」最澄『山家学生式』法然『選択本願念仏集』伊藤仁斎『童子問』など第4部「身体への眼差し」世阿弥『風姿花伝』一休『狂雲集』白隠『夜船閑話』安藤昌益『統道真伝』など第5部「仏教を捉え直す」親鸞『教行信証』道元『正法眼蔵』無住『沙石集』和辻哲郎『古寺巡礼』など第6部「『日本』とはなにか」『古事記』荻生徂徠『学則』本居宣長『紫文要領』内村鑑三『基督信徒のなぐさめ』鈴木大拙『日本的霊性』西田幾多郎『場所的論理と宗教的世界観』丸山眞男『日本の思想』第7部「社会と国家の構想」日蓮『立正安国論』中山みき『みかぐらうた』福沢諭吉『文明論之概略』清沢満之『倫理以上の根拠』『日本国憲法』など
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