海外の文物がもたらされる最初の場所であった筑紫は、日本列島の先進地域と呼ばれた。<br />稲作農耕の到来を機に朝鮮・中国と交流が始まり、西日本一帯に及ぶ交流圏が作られた。<br />その後、近畿が中心地となり、九州は対外交流の窓口となって行く。<br />筑紫諸国を管轄し、外交使節の接待を担った大宰府と鴻臚館。<br />宗像大社の祭祀の中心として信仰されてきた沖ノ島。<br />独自の文化を持つ「南島」など、豊かな九州地域の古代の全貌を明らかにする。<br />