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もし、プロのスコアラーがあなたの野球チームにいたら何をやるか?

<アマチュア野球にはデータ分析への「誤解」がある>プロ野球ならいざしらず、アマチュア野球に関していえばデータ分析を取り入れるのが難しいというのも理解できます。
まず、そもそも人手が足りません。
もちろん、時間もお金もないでしょう。
状況的に、データ分析すること自体が難しいのです。
「データがあれば有利になるけれど、とてもじゃないが手がつけられない」というのが実情だと推測します。
確かにそのとおりです。
後述しますが、わたしはこのなかでも、特にデータ分析を担う人手を確保することについては、もっともハードルが高いと考えています。
その一方、「最初からあきらめるのは、もったいないことではないか?」とも思っています。
なかなか一歩目を踏み出すことができない背景には、「そこまでする重要性や必然性はないのでは?」と思ってしまう「誤解」があるからだと見ています。
これまでに、わたしがよく耳にしてきたものをいくつか挙げてみましょう。
1、アマチュア野球の多くはリーグ戦ではなくトーナメント方式による一発勝負なので、データを取る意味がそこまでない。
2、データ分析をするには、ひとつの相手に対して複数の試合データを取らなくてはならないので、とてもやりきれない。
3、映像がないとデータは取れない。
映像を撮るための道具や設備がない。
あるいは、ルール上、映像を撮ることが禁止されている。
4、そもそも、正確なデータを取れない。
そういった能力を持った人材がチームにいない。
5、データ分析をして攻略のプランを立てたとしても、そのとおりに選手が動けない。
ざっと、このようなところでしょうか。
これらの誤解に対して、本書で一つひとつクリアにしていきます――(第1章より)




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