「抵当を半分ほどに圧縮してくれれば1億円の謝礼を出すという。<br />借入先の金融屋はヤクザであると察しがついていた。<br />俺は引き受けることにした……」(「はじめに」より)服役中の山口組系組長から著者のもとに届いた便箋1700余枚の書簡には、戦後の動乱期から今日にいたるまでの生々しい生き様とともに、「シノギ」の手口の数々が克明に綴られていた。<br />わずかな時間で驚くべき巨額の金が舞う、その表裏に蠢く実態を白日の下に晒す!