「やん……恥ずかしい…」ぴったりととじ合わせた太腿のつけ根で、白く小さな逆三角形が陰毛の丘を覆っていた。<br />大人の女性が身に着けるには幼すぎると思える下着。<br />おしゃれでもセクシーでもない、女子高生がはくような、なんの飾りもないただの木綿のパンティーだった。<br />だが、私はなぜか激しく欲情した。<br />その単純な白さがまぶしかった。<br />太腿を押し開く。<br />すでに尋常ではない蜜液の染みが舟底に拡がっている。<br />──表題作「女の隙間」など11篇を収録。<br />