アニメ大国の神様たち 時代を築いたアニメ人 インタビューズ
日本アニメを創出したのは一人の力ではない!未開の映像表現を追いかけた職人たち、その貴重な記録。
中日新聞連載の「アニメ大国の肖像」待望の書籍化!■「アニメ大国の肖像」とは?2005年11月から2008年3月まで毎週1回、「中日新聞」朝刊文化面、および「東京新聞」夕刊にて掲載されていた、アニメ関係者へのインタビュー連載。
番外編も含め全120回、40人近くの人物が登場する。
テレビアニメ黎明期から活躍する脚本家・辻真先を筆頭に、制作当時のエピソードをまじえながら、「アニメ大国」の歴史に名を刻んだ名作たちの舞台裏を聞き出す。
■「まえがき」よりいったい、誰がアニメを作ったのか―。
〈略〉突っ込んだ取材をしてみたいと思って取り組んだのが、本書の基となった「アニメ大国の肖像」の連載である。
〈……〉アニメを実際に作ったのは、紛れもなく本書に登場するみなさんであった。
そして、日本をアニメ大国にした業績は、有名なアニメ監督だけではなく、むしろ現場で限られた予算、人材、時間の中で、工夫を凝らして最高の表現を私たちに届けようと努力した方々にこそ、帰せられるべきだと確信した。
〈……〉もう鬼籍に入られた方もおり、その声を再び聞くことはできないので、本書に収められた貴重な証言を、ぜひ味わってほしい。
【目次】まえがき 三沢典丈豊田有恒×辻真先 ―― 茶の間でアトムが飛んだ 月岡貞夫 ―― ’オリジナル’のテレビアニメ「狼少年ケン」 白川大作 ―― 初の少女向け「魔法使いサリー」を企画 須藤将三 ―― 虫プロ営業担当が見た、手塚治虫のアニメへの情熱 鈴木良武 ―― アニメ脚本家の地位向上を 杉井ギサブロー ―― 映像表現としてのアニメの可能性探り 鷺巣政安 ―― 利益と制作費の間で模索して 雪室俊一 ―― 「サザエさん」を書き続けられた秘訣 おおすみ正秋 ―― 舞台で培った演出術をアニメでも大塚康生 ―― アニメ職人がこだわる’リアリティー’ 小田部羊一 ―― 描かれた世界の中でキャラクターを生き生きと 黒田昌郎 ―― 「世界名作劇場」の傑作群を演出鈴木伸一 ―― トキワ荘のメンバーと「スタジオ・ゼロ」設立熊倉一雄 ―― 「ゲゲゲの鬼太郎」主題歌も大ヒットした名優山崎敬之 ―― 「巨人の星」から「アンパンマン」まで担当出崎統 ―― 「止め画」という革新的演出術九里一平 ―― 「タツノコプロ」を兄弟と設立笹川ひろし ―― タツノコアニメはSFもギャグも鳥海尽三 ―― タツノコのストーリーとアイデアを支える藤川桂介 ―― 「マジンガーZ」「宇宙戦艦ヤマト」の脚本家中村光毅 ―― 美術監督として数多の名作を大河原邦男 ―― メカニックデザイナーの草分け富野由悠季 ―― 「機動戦士ガンダム」の挑戦山浦栄二 ―― リアルロボットもので熱狂を生む「サンライズ」を創業 安彦良和×辻真先 ―― ロボットアニメとは何か 松崎健一 ―― SFマニア視点で、設定に奥行きを 高橋良輔 ―― 演出経験が「装甲騎兵ボトムズ」に結実 石黒昇 ―― 「アートランド」を設立し、若い才能を輩出 田代敦巳 ―― 音響監督として名作を彩る 芝山努 ―― 「ど根性ガエル」「ドラえもん」の美しい絵コンテ 岡崎稔 ―― 鳥山明原作アニメが世界的な大ヒット 香西隆男 ―― 苦労しながら歩んだアニメーター人生 湯山邦彦 ―― 「ポケットモンスター」はゲームから世界的アニメに原恵一 ―― 「クレヨンしんちゃん」の演出からオリジナルアニメ監督へ 辻真先 ―― 脚本家よ、未知の領域へ踏み出せ解説 中川右介コラム1 リミテッドアニメは議論の的コラム2 分業体制の光と影コラム3 過酷なアニメ制作環境コラム4 マーチャンダイジングの功罪
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