2012年秋、しっかり者だった妻が認知症と診断された。<br />ドラえもんだった自分を忘れてしまった妻、大山のぶ代と、妻の介護に徐々に追いつめられる夫、砂川啓介。<br />老々介護の現実を赤裸々に綴り話題を集めた本書がついに文庫化。<br />出版後、夫は癌を患い、妻は老人介護施設へ……。<br />夫妻の今を綴った「その後の2人」も特別収録。<br />