日清戦争に勝利し、維新以来目指してきた近代国家への地歩を固めつつあった日本。<br />その後の日本の政治・経済・文化を担う人間は盛岡に集まっていた。<br />後の内閣総理大臣・原敬、海軍大臣・米内光政、陸軍大臣・板垣征四郎、鹿島組の鹿島精一、言語学者・金田一京助……。<br />錚々たる顔ぶれが並ぶ中、銭形平次捕物帖を著した野村胡堂と、早逝した天才歌人・石川啄木もいた。<br />そんな二人の交流を描いた評論。<br />