「わたしにとって、人生の重大事はみな、あの占領時代に発している」と著者は断じる。<br />日本帝国の敗北、束の間の平和と自由と民主主義、そして混迷の時代。<br />戦後の再生日本を演出したGHQは、同時に日本の陰の戦後史の主人公でもあった。<br />冷戦構造下のGHQ内の暗闘を背景に、自らの戦後史を重ねて、戦後日本の社会を浮き彫りにする長篇エッセイ。<br />
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