著者は傷やヤケドの湿潤療法の創始者だ。<br />植皮手術が必要とされる熱傷患者でもほぼその必要はなく、傷跡も痛みも少なく治療できるのはもはや疑いのない事実だが、大病院の形成外科や皮膚科では未だ酷い治療が行なわれている。<br />なぜ医者は古い治療に固執するのか。<br />豊富な症例写真や証言を交え考察。<br />また痛みと全身性合併症をめぐる新発見、創感染や骨髄炎、院内感染などの闇に切り込み、さらに生物の進化史の新説も独創的に展開する。<br />