目利きになる――いまブームの日本美術。<br />最良の入門書にして「特異な美」の深みへといざなう一冊。<br />/小林秀雄は著書の中で、「骨董はいじるものである。<br />美術は鑑賞するものである」と書いた。<br />この「いじる」、つまり「使う」ということが、日本美術の大きな特徴だと僕は思う。<br />茶碗は、お抹茶を飲むための道具であり、仏像は、手を合わせて祈る対象なのである。<br />