「私も都心で暮らしていたころは、過疎地域の活性化は正論だと考えていた。<br />そうした思い込みのようなものが、過疎地域での暮らしを通して少しずつ変わっていった。<br />なぜなら、そこには変わらないことを望む人びとの姿があった。<br />何一つ変わることなく、どこにも飛び立たず、廃れ、寂れ、衰えていくことを望む人びとの姿があった」(本文より)過疎地域在住12年の著者が調査をもとに過疎地域の’本音と建前’を鋭く描き出す。<br />