人生の往相では善く生きるために苦悩し、さまざまな努力を重ねた。<br />でも、七十も半ばを過ぎた人生の還相では、もう余計なものは欲せず、余計なこともしない。<br />「ただ生きる」でよいのでは? 三度の飯をありがたくいただき、一日一日を心静かに暮らす。<br />穏やかで満たされた日々のための、ちょっと前向きな人生論。<br />(発行:夕日書房 発売:光文社)