赤ちゃんを運んでくる幸せの鳥――。<br />西洋に伝わる童話にちなみ、それは「こうのとりのゆりかご」と名づけられた。<br />親がどうしても育てられない赤ちゃんを救いたいと、匿名で赤ちゃんを預かる「ゆりかご」を設置してから5年。<br />バッシングにさらされても、命を救う医療と対峙し続けてきた産婦人科医には、揺るぎのない信念がある。<br />