日本が自信を失っている。<br />外に向かう眼差しが揺れつづけ、おのれの内部を凝視する眼光に力がこもらない。<br />まず、足元を凝視(みつ)めることをはじめなければならない。<br />そのとき、浮かび上がるのが「パクス・ヤポニカ」と「軸の時代」の思想である。<br />この二つを凝視することによって、日本文明の強さが再び見えてくる。<br />