虹は七色ではない、太陽は赤くない――鈴木孝夫の著作に外国語を知る面白さを教わった人も多いだろう。<br />一般論にとらわれず、言語体系すらも飛び越えて、そこに生きる人間と文化を知る。<br />言語を知ることは、人間を知ること。<br />だが、オリジナルの学問を求める道は、決して平坦なものではなかった。<br />