アウシュヴィッツ体験を描いた名著『これが人間か』から約40年、記憶の風化を恐れたレーヴィは、改めて体験を極限まで考え抜き、本書を書いた。<br />だが刊行の1年後、彼は自死する。<br />生還以来、罪の意識と戦い、証言し続けた彼は何を思い、生きたのか?