COMIC
GAME
G動画
G写真
ラノベ
通販
いいね
Rank

見えない障害や後遺症が誤解を生んでしまう

ついに見えない障害や後遺症を、説明しなければならない人生が始まった。
退院して乗って帰ってきた車を自宅の前に止めていた。
そのことで、ご近所さんからすぐに苦情が来た。
そのことは当然だと思っている。
ただそれは私がやっと我家の玄関に辿りついた時だった。
邪魔だから移動させろと言われている私。
まだ歩けない。
車椅子も持っていなかった。
我家の駐車場は家から離れた場所にある。
この時すでに私の体には異変が起こり始めていた。
自分の体の異変に、私は驚きと恐怖を感じて恐かった。
説明しなくてはいけないことは自覚している。
ただこの時は余裕が無かった。
すでに私は、意識不明になりかけていた。
留守中の、いろんなことを話そうとしているのは、分かっていた。
退院したての頃この私の下半身の痺れは、猛烈なものだった。
外からは見えない痺れが増殖し始めていた。
ついに私は足元から崩れるように、廊下に倒れ込んで行った。
ちょっとだけ待ってほしかった。
座れば、意識は快復してくるはずだ。
だが座るのにもまだ不慣れだった。
その間も好奇の目だけが私に向けられた。
いくら自分の体の中で起きている後遺症を、障害を説明しようとしても、相手には見えない。
見えないものを説明しなければならないのは、とてつもなく難しかった。




ユーザレビュー
  • 0
  • 0
  • 0



実用書
©LOQUY 2018-2024 AllRight Reserve.