ハーン来日後の第2作。<br />《新しい日本における幻想と研究》の副題をもち、ハーンが熊本滞在中に日々目にし感じた当時の「日本」が生き生きと描かれる。<br />「夏の日の夢」「九州の学生とともに」「博多で」「永遠の女性」「生と死の断片」「石仏」「柔術」「赤い婚礼」「願望成就」「横浜で」「勇子」の11編からなる。<br />次作「心」とともに、明治20年代後半の日本人が活写されている。<br />